10月30日(木)、上村陸先生による2年生・理科の研究授業が行われました。2年生でありながら3年生の単元「『自然・科学技術と人間』これから目指すべき社会」の学習で、教材として「岡山県版気候変動のミステリー」を用いた授業が展開されました。
「3つのサイエンスミステリーを解く」と題し、グループワークで謎解きが始まりました。1時間目は24枚のミステリーカードをヒントに、因果関係を構造的に整理してポスターにまとめていきました。活発に意見交換をしながら、真剣に考え込んだり、新たな発見に驚いたり、グループで意見がまとまって喜んだり、夢中になって謎解きに取り組む様子が全ての班で見られました。
2時間目には発表が行われました。各グループは解いた謎から気候変動の解決方法を考え、既習事項の知識を結びつけながらプレゼンしました。ブドウの木を使ったバイオマス燃料の利用やアマモの育成による藻場の増加など、様々な対策が岡山県で行われていることを知るだけではなく、その原因を探ることで問題を多面的に捉えることができました。
~生徒の声~
「順序立てて説明をするときに、どう話せば伝わるかを考えるようになった。」
「ニュースを見るときも、“なぜそうなるのか”を考えるようになった。」
「服を買うときに、長く使えるものを選びたいと思った。」
「森林資源や環境のことも気にするようになった。」
「他の班の発表は、因果関係がしっかりしていてわかりやすかった。」
気候変動という大きなテーマを、自分たちの暮らしや身近な出来事と結びつけて考えた今回のミステリー学習。生徒たちは、カードを手がかりに「原因」と「結果」を探りながら、自分の考えを順序立てて説明する力を身につけました。学びを通して、「環境に配慮した行動をとりたい」という意識も生まれています。科学を“知識”として終わらせず、「自分の行動を変えるきっかけ」にできたことが、何よりの成果です。







